投手にとっての消耗品は「肩」だけではない!

投手の肩は消耗品だとよくいわれます。この考え方はだいぶ前からありましたが、近年、アメリカでは完全に常識になっていて学生野球ではルールとして球数制限が導入されています。

日本では2018年の時点でまだ明確なルールはありません。そのため、高校野球の全国大会では一試合で人の投手が200球近く投げることがいまだにありますし、さらに延長再試合になったとき、先日の先発投手が連投することもあります。
特に才能のある投手ほど、そうした投球を強いられやすいといえるでしょう。

アメリカのメジャーリーグ関係者はそうした日本の状況を危険視しており、中には「高いお金を払って日本の投手を獲得するのはリスクだ」と言い切ったいる人もいます。
実際、アメリカに渡った日本の投手の多くは故障者リストに入ります。
最近では大谷がその代表例でしょう。

注意すべきなのは日本の投手がよく故障する箇所は肩ではなく肘だということです。そして、球数制限を課せられ、大事に育てられたアメリカの投手も結局は肘を故障して手術する選手は少なくないというのも重要なポイントでしょう。

肘を痛める

なぜ、メジャーリーグの投手は肘を痛めるのでしょうか?
その理由として挙げられるのがローテーションです!

メジャーは基本的に中四日で先発投手を回していきます。一方、日本は中六日が多いのでアメリカの方が圧倒的に過酷なのです。ダルビッシュもメジャーの中四日というローテーションは投手にとってきついといっています。

単に球数を制限するだけではなく、肘に十分な休みを与えるということも今後は重要視されていくでしょう。